浦安 整体Total Body Care浦安駅前整体院Top» カイロプラクティック(整体) > 歩行時の足首のしびれ
先日歩いていたら左足首の前側がしびれ始めました...。
最初はすぐに治ると思って放置しておいたけど、全く治らない。
レントゲンを撮って診ようかと思うけど、痛いわけではないし
どこかにぶつけた訳でもないから骨は異常なさそう...。
しびれの強さは変わらないし、範囲も広がる訳でもない。
この足首の前のしびれの原因は何なのだろう?
というご相談をご来院の患者さんから頂きました。
その時の説明と矯正について書きたいと思います。
(30代 女性)
①数日前に歩いていたら急に左足首の前側がしびれ始めた。
②特につまずいたり捻挫をした記憶はない。
③触っても痛みなどは一切ない。
④しびれ始めてからは歩いていても座っていても寝ていてもしびれはずっと出っぱなしで消える事はない。
この患者さんは医療関係者で、体の事は詳しいので何故このようなことになったのか本当に不思議だとおっしゃられていました。
1回の施術で症状はなくなりました。
その後、ご出産等もあり1年以上たった現在でも症状が出る事はありません。
しかし、ご本人の体の癖の状態から歪みやすい部分ではある為症状は出ておりませんが、他の部位の施術と共に原因部分の調整も行っております。
こちらの患者さんは元々腰が悪く時折左足にしびれが出る事がありました。
定期的な調整により、腰痛も足のしびれも殆どない状態で、今回の症状が出現しました。
足首前面のしびれの原因は『膝関節』にありました。
膝は伸展(伸ばす動作)時、スクリューホームムーブメントといって外側に5~10°程度捻じれます。
これは膝の内側と外側の骨の大きさの違いと膝の靭帯の影響によるものです。
今回の患者さんはこの膝の外側の捻じれが通常の角度より大きくなり、関節の可動制限まで起こしていた為、膝を曲げたときに膝の捻じれが戻りにくい状態となり症状が出現しました。
足首の前側を支配する神経の元は坐骨神経になります。
坐骨神経はお尻の所から大腿後面(ふととももの後ろ側)を下降し、膝の少し上でそのままふくらはぎの方に下降する脛骨神経と膝の外側に出る総腓骨神経に分岐します。
その後、膝の外側下にある腓骨頭の所で足のすね側を下降する深腓骨神経と外側を下降する浅腓骨神経に分岐します。どちらも足首の前側を通る神経となります。
今回、膝の歪みと関節の可動制限を起こしてしまった影響で急に神経が支配する足首の前側にまたま症状が出てしまったのです。
という事で、左脛骨を通常の動きに矯正した途端、しびれは消失しました。
ご本人もびっくりされたようで、「えっ、有難うございます!!」と言って下さいました。(笑)
体の事は熟知されている患者さんなので、説明後すぐに納得されたようでした。
しかし、今回の症状の発症を深く考えていくと色々と他の原因がみえてきます。
・腰椎が左側に側弯している。
・左側の仙腸関節(骨盤の関節)の離解している(歪んでいる)。
・ご出産により骨盤が開く事で膝関節の角度に変化が出てしまった。
(通常股関節が骨盤に向かう角度は約120~130°、股関節から膝に向かう角度は約176°)
と言う事から左側にずっとストレスがかかっていたと考えられます。
今回出た症状は本当に稀な事だと思いますが、体は日々の生活により少しずつ負担をかかえ限界に達した時に症状として本人に警告を出してきます。
警告が出る前に気をつけれるようにする事が大切だと思います。
症状が出ていない方や施術や運動により症状が出なくなった方は今後症状を出さない為にケアの仕方も見つめ直してあげて下さい。