浦安 整体Total Body Care浦安駅前整体院Top» カイロプラクティック(整体) > 左ふともも前面の痛み
今回の患者さんは小学2年生。
昨年からたまに左足のふとももの前面に鋭い痛みが起き、その後しばらくして痛みが引く。
そして、数日から数週間後にまた鋭い痛みが起きる事が繰り返したので
親御さんが心配になりご相談に来られました。
小学2年生でこんな事があるのですかっと親御さんはものすごく心配されておりました。
(8歳 男の子)
①ご来院時はふとももの痛みは全く出ていない
②整形外科を受診したが、レントゲン写真では異常はない
③歩き方が少し変?変わっている(お母さん談)
④これをすると痛みが出るというものは何もない
まだ小学2年生なのに痛みが出た時は歩くのが億劫になる位痛そうな姿を見ているのが本当に辛いとの事でした。
何が原因でここまでの痛みが出ているのか?
そして何故しばらくすると痛みが全く消えるのか?
本当に不思議がっていました。
2件整形外科に行った時のお話をしてくれました。
1件目:レントゲンを撮り診断は単純性股関節炎かな…?しばらく様子を見て欲しいとの事。
単純性股関節炎は小児期にみられる比較的多い股関節疾患です。
原因は未だ不明と言われております。
しばらく安静にしてあまりにも変わらなければペルテス病や化膿性股関節炎を疑ったりもします。
2件目:同じくレントゲンを撮り、何もない事からぶつけたんじゃない?!
症状が出たらまた来て、とりあえず湿布出しておくね。と言われたそうです。
2件とも結果原因は不明。
今は症状が出ていないから良いのかと思ったそうですが、何かあってからでは遅いという事で今回当院にご相談に来られました。
レントゲン写真を持ってきていただいて股関節の左右の状態等の観察をさせて頂きました。
レントゲン写真では整形外科の先生が仰られるように特に悪い状態は見当たりません。
骨の異常(壊死や先天性な骨疾患など)があるとカイロプラクティックでは根本の施術は出来ません。
しかしレントゲン写真の状態や先天性股関節脱臼などの疑いもないとの事から骨の異常ではないと考え、カイロプラクティックの検査に切り替え、細かい関節の検査などをさせて頂きました。
まず、仰向けの状態で足を観察すると左足だけ外に強く捻じれています。
そして、脚長差を見てみると左足が短いので大腿部と下腿部の骨の長さを比べてみた所、左側の大腿部の骨の長さが短く足の長さの差が出ておりました。
整形外科だと股関節から骨盤までの写真しか撮っておらず、左右の大腿骨の長さは見れなかったのだと思います。
そして、股関節の内旋を確認するとほぼ可動性がありませんでした。
その後膝の可動等を調べても問題なし。
左の足首は股関節が外に開いてしまっている為、足を着くときに土踏まずの方に負担がかかり回内足という状態になっておりました。
そこで一度起きて立位の状態で左足首を観察すると、内側に距骨(足首の骨)が出っ張っており左足のみ土踏まずが潰れた形の足になっておりました。
そのまま歩いて頂くと、左股関節が内側に捻じれない為アーチを潰すようにガニ股で歩いております。
今度はうつ伏せで寝てもらい骨盤と腰椎の状態を確認すると、股関節が外側にしか動かない為左股関節をあぐら、右股関節を内側に入れる俗に言うお姉さん座りの姿勢を取っている事が分かりました。
その為、腰椎は左側に曲がり、骨盤は左回旋方向に歪みが出ておりました。
そう言った体の歪みのストレスが今回ふとももの強い痛みに繋がったと考え、親御さんに説明を行いました。
今回来られた時には痛みは出ていなかったので施術後症状が無くなったとかではありませんが、このままだとまたしばらくしてから症状が出る可能性が高い為、左の股関節のストレッチと骨盤の捻じれで起きている右側のインナーマッスルの収縮を取るストレッチをお伝えし、毎日ご自宅で行って頂くようにしました。
とは言っても小学2年生なので痛みが無い時は自然と左の股関節を広げて歩いたり走ったりしてしまいます。
その為、数ヵ月に1度メンテナンスをしていく事をオススメしました。
また、左右の大腿骨の成長も見ながら必要であればインソールを入れなくてはなりませんので、レントゲン写真等も定期的に撮る旨をお伝えしました。