・相談内容
「小さい頃からずっとサッカーを続けていて、(今は週5でサッカーをしている)
1年ほど前から右ひざの内側に痛みを感じるようになったそうなんです。
日常生活では大丈夫みたいなんですが、サッカー後や走った後に痛みを感じるそうで・・・
病院でレントゲンを撮ったりしたんですけど特に異常はないそうなんです」(親御さんの言葉)
身体に歪みがあって痛みが出るのは大人だけではありません!
むしろ小さい子の方が習い事などで良く運動をするので、ケガをする機会が多いのです。
例えばクラシックバレエをする子に多い背骨が曲がってしまう側彎症などもそうですね。
今回の子はサッカーが大好きで習い事以外の場でも良く友達とサッカーをしに行くそうです。
ここで大きなケガをして将来サッカーが出来なくなる・・・そんな事のないようにしていきましょう!
目次
治療院で実際に行った治療
膝の検査をした結果、特に膝の関節の不安定さや半月板など、その他の損傷を示すことがないので膝の内側の筋肉などが炎症を起こして痛みが出てしまっていると考えました。
急に長い距離を走ったり、またボールを蹴ったりする際に足を急停止させ、過度の刺激や負担が膝に掛かって炎症が起こることがあります。
これはサッカーやマラソンをする人に多く見られる症状ですね。
全体的なバランスを検査すると、腰の歪みもあり、また右の股関節の可動域が狭かったので、それが膝の負担を増していたと思われます。
治療は疲労による筋肉の緊張があったのでまず筋肉をほぐし、それと骨格の調整をした後に運動中の負担が減るように伸縮性の高いテープを保護の為貼りました。
テーピングをしたのと、運動後のアイシングの仕方なども指導させて頂きましたので、サッカー後の痛みはそれから大きく軽減したとの事でした。
日頃のケアとして、股関節の柔軟性を高めるようなストレッチも今では習慣的にやってもらっています。
オーバーユースによる発症が多いので、特に運動量が多い方は、ウォーミングアップ・クールダウンを怠らないように気をつけて下さいと最後にお伝えしました。
まとめ ~スポーツしているお子さんがいる親御さんはぜひ読んで下さい~
治療院に来られる方の身体の歪みを診て、詳しく話を聞いている内にその歪みの原因が大人になってからだけのではなく、小さい頃の生活環境や、スポーツをしていた頃のケガが原因で歪みが出てしまっていた。という事も決して少なくありません。
まだ筋肉や骨格が発達しきっていない時期なので、特に小さい子は身体のクセが出やすくそれが後々の身体の歪みにもなりやすいのです。
しかし若い時期は大きな怪我でもしない限りは、日常の中の小さな歪みが大人のように慢性的な痛みとなって警鐘を鳴らす事は少ないですし、幼い子がそれに気付き誰かに伝えるという事もまだ難しい年齢です。
だからこそ、より親が注意深く子供の事を見ていてあげる必要があるのだと思います!
僕も小さい頃サッカーをしていて親に「足が痛い」と訴えた事がありました。思えば膝のあたりだったと思いますが、まだ小さかったのでそれを”足”としか当時は言えませんでした。
親は「サッカーしてるから足が疲れちゃったんでしょう」と一言それきり、幼かった僕はその言葉に納得してしまい、そのままサッカーを続けました。
今思えば別にその道の専門家でもないのに、なんでそんな風に言ったのか疑問でしたが、それは当たり前です。親は専門家ではないからです。
その後幸いなことに大きな怪我はする事なく無事にサッカーを続ける事が出来ましたが、一緒にやっているサッカー友達の中には膝を故障してしまい、治療に長期間かかってしまう子もいました。
もちろん強く訴えれば親も「もしかしたら何かの怪我かな?」と考え、病院に連れて行ってくれると思いますが、その怪我の理由は日頃からあった小さな歪みのせいかもしれません。
なのでこのコラムを読んで頂いた中で、まだ小さい子供がスポーツをされている親御さんがいらっしゃるのであれば、
「スポーツしてて何か違和感ない?痛いところはない?」とお子さんに聞いてみて下さい。
もしかしたら「スポーツした後に膝が少し痛い」などと言われるかもしれません。
その時聞く聞かないでその子の将来に大きな関わりのある場合もありますので、是非聞いてみて下さいね。
何か良くない返事が来たときはもちろん、まずお電話からでも大丈夫です。私たちにご相談下さい(^^)
小さい子の体の歪みと改善インソールについて
https://www.shinurayasuekimae-seitai.com/column2/insole/835/