相談内容
「数年前からずっと目眩が続いています。
日常生活が出来ない程ではないのですが、
常にふわふわ揺れているような感覚で…
どんな病院に行っても“ストレスのせいです”
としか言われません。
でも心当たりがなくて・・・」
交通事後でなくとも、ムチウチは起こると知っていますか?
実は長年続く目眩の原因が”ムチウチ”のせいだったという事が今まで目眩の症状の方を診ていて何度かありました。
しかしその方たちはムチウチと言えば…の交通事後などに遭った事はないと言うのです。
ではどのような出来事がきっかけで目眩が起こってしまったのでしょうか?
今回のコラムは特に同じ目眩に悩む方にこそ読んで欲しい記事となっております。
また今後もしどこかで目眩が起きてしまった時に、この記事を読んでいる事で「これもしかしたらムチウチかも?」と症状を先延ばしない為の知識にして頂ければと思います!
今回はより真剣に話します!
目次
ムチウチとは?
ムチウチは主に交通事故などで発症してしまう方が多い疾患です。車同士の衝突の際、激しい急停止や追突などの影響により首が鞭のようにしなる様から”ムチウチ”と言われています。
これにより頚部には激しい負担がかかり筋膜の挫傷や捻挫などが起こります。症状としては首の痛み、肩・背中の凝り、めまい吐き気、足・指先のマヒなどが挙げられますが外傷など目立つ変化が見られづらい疾患です。
この為、交通事故より数日経った後に眩暈などの症状が見られても「ムチウチ」と判別がつき辛かったりします。
交通事故が原因でないムチウチの2つの例
基本的に「ムチウチと言えば交通事故で起こる」というイメージの方は多いのではないでしょうか?
しかし交通事故に遭ったからと言って必ずムチウチになる訳ではありませんし、交通事故でなければムチウチにならない、という訳でもありません。
ムチウチは「激しい衝撃により頭部が揺さぶられる」事により起こる症状なので、その条件さえ合ってしまえば起きてしまうものなのです。
過去当院に来られた方で交通事故が原因でなくムチウチになってしまった方の例では、1つは”転倒”そして1つは”外傷”によるムチウチでした。
転倒の際に両手が塞がっていて受け身を取れず前額面(おでこ)から地面に叩きつけられたというのと、重く大きな物が倒れてきて額を強打してしまったという2つの事例なのですが、この2つに共通して「頭部への激しい衝撃」が挙げられます。
転倒の例も器物に衝突した例も、同様に頭部が激しく揺さぶられてしまった事でムチウチが発症したと考えられます。
治療院での治療法
当院でムチウチの治療をする際は頭部へのダメージにより起きてしまった頸椎への歪みを重要視します。
特に神経症状が出ている時は頸椎の1番(アトラスと呼ばれる首の関節の中でも少し特殊な部位)と2番、自律神経の出入り口に歪みが出てしまっているケースが多く見られました。
もちろん衝撃が加わる際に頭部に対して、どの角度や方向から力が入ってしまったかにもよって歪み方なども変わるのでその診察はとても重要なものとなります。
特に頸椎の歪みが矯正されないまま長い時間が経過してしまうと、一時的な歪みだけでなくそのまま変形してしまう可能性もあります。
そうすると治療に費やす時間も多く必要になってしまうので、もし眩暈などの症状で心当たりがある方は早めの診察をご検討して頂ければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
要は「交通事故じゃなくてもムチウチは起こるから気をつけて!」と
まとめると、全てはこの一言を伝えたいが為のお話でした(笑)
こういった先入観のせいで本当は症状が出ているのに気付けなかったり、自分でもおかしいと感じながらずっと長年目眩に悩んでしまうのはとても辛いです。
しかし理由がきちんと分かるだけでも”ちゃんと原因があったんだと”思い安心する事も出来ます。何も分からないとやはり不安ですからね。
症状が身体に出るからには必ず何かしらの理由があります。ストレスとはそれの総称でしかありません。
一概にストレスと言っても精神のストレスであることもあれば肉体的負担のストレス、更にそこからもっと細かく原因を知ることも出来ます。
もしこのコラムをお読みいただいている貴方に長年の持病があり、それの原因が良く分かっていない。なんてことがありましたら一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら自分でも気づけなかったところにちゃんと理由があるかもしれませんよ?