こんにちは、浦安駅前整体院です。
股関節は体の中心にあり、体の動きほぼすべてに股関節の機能が関わってきます。
また、股関節の運動は、股関節のみでの運動と、骨盤の運動とが合わさることで起こります。
股関節の構造に合わせて、股関節がどのように動くのかを見ていきましょう!
股関節・骨盤の解剖についてはこちら
目次
股関節の運動
球関節(臼状関節)である股関節はかなり自由に動くことができ、
屈曲(前に曲げる)、伸展(後ろに伸ばす)、内転(内側に閉じる)、外転(外側に開く)、
内旋(内側にひねる)、外旋(外側にひねる)の6方向に動きます。
単純に一つだけの運動をすることはほとんどなく、
いくつかの動きが組み合わさることで様々な動きができます。
例えば、お風呂で浴槽をまたぐような動作では股関節の屈曲・外転の動きが、あぐらをかく動作では股関節の屈曲・外転・外旋の動きが組み合わさった動きになっています。

このように股関節がいろいろな方向に動くには筋肉の働きが必要になります。
股関節を取り巻く筋肉は23個あり、その筋肉が存在することで
関節の可動性と安定性、どちらの役割にも優れた関節になっています。

筋肉には可動性に関わるアウターマッスルと安定性で力を発揮するインナーマッスルがあり、
股関節はこれらの筋肉がほぼ半々なため、バランスが取れています。
股関節周囲の筋力低下や関節可動域制限が起こると、
股関節へのストレスが増えるため痛みの原因となります。
骨盤の運動

骨盤は前傾(前に傾く)、後傾(後ろに傾く)、挙上(左右どちらかが上がる動き)、
下制(左右どちらかが下がる動き)、回旋(上から見た時にどちらかが前に出る動き)の動きができます。
骨盤がこんなに動くなんて知らなかったです。私の骨盤もこの動きをできているのでしょうか?
そうなんです。このように骨盤は様々な方向に動きますが、手足のように大きく動かさないので、普段の生活の中で骨盤の動きを感じる事はほとんどありません。
しかし、この骨盤の動きや傾きが立ち上がりや歩行などの動作において大切になります!
股関節と隣接する骨盤、腰とのつながり
人は体を動かすとき、いくつかの関節の運動の連なりによって動くことができます。
このように連鎖する流れを運動連鎖と呼びます。
例えば、体を後ろにそらすような動きをするときは
頭や首を後ろに曲げる→胸や腰を反らしていく
というようにまず頭や首を後ろに曲げないと胸や腰を反らすことはできません。

股関節の運動は骨盤と腰椎に連鎖して起こっていきます。
大腿骨から骨盤への運動連鎖は股関節を介して行われ、
骨盤から腰椎への運動連鎖は仙腸関節を介して行われます。

しかし、骨盤が機能していないと動作全体が不安定になってしまったり、
股関節や仙腸関節に問題があるとうまく連鎖ができず
どこかに負担がかかる動きが強いられるため、痛みを作り出す原因になってしまいます。
まとめ
このように股関節と骨盤の動きが合わさることで日常生活の様々な動きができます。
股関節や骨盤の動きってこんなに大切なんですね。
痛みが出てしまったとき、全体的に動きが悪くなっている場合もあれば、股関節の屈曲だけ硬くなっていたり、骨盤が後傾していることが痛みを作り出す原因となっていることもあります。その原因をしっかり見つけて適切な箇所にアプローチしていくことが大切になります。
『股関節が痛いなら筋トレをした方が良い』
『股関節が痛いならストレッチをした方が良い』
色々な情報があふれていますが、股関節や骨盤の構造が人それぞれ違うように、
筋力の強さも筋肉の硬さもそれぞれ違います。
どこが弱くて、どこが硬いのか、
また腰椎などほかの関節との運動連鎖はうまくいっているのか?
全て検査を行い治療を進めていきます。
≪参考文献≫
工藤慎太郎:運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略
國津秀治:よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ