こんにちは。浦安駅前整体院の長谷川です。
今回はカイロプラクティック(以下カイロと略します)について普段新患さんからよく聞かれる
「カイロってあんなに骨バキバキして大丈夫なの?痛くない?」という質問に対してこの場をお借りしてお答えしていきたいと思います。
先に結論から言ってしまうと、バキバキ鳴っても大丈夫です!正しく行われたカイロで怪我をしてしまうということは基本的にはありません。
しかし過去にカイロを謳う治療院で施術を受けてかえって痛くなってしまったという経験がある方は「カイロって本当は危ないものなんだ…」という意識を持ってしまったと思います。
そんなカイロに対するマイナスイメージをこのコラムで変えて頂けたら幸いです。
目次
骨がバキバキ鳴れば成功?
整体院の中には第一印象を良くする為に「骨をボキボキしません」という表現をしている所もありますが、本来のカイロは骨をバキバキと鳴らすことを目的とした手技ではありませんし、「しっかりした施術=バキバキ鳴る」というものでもありません。
確かに矯正の1つの目安にはなりますし、骨がバキッと鳴れば爽快感や解放感を得られ、それが気持ち良いという患者様もいます。
しかし中には関節の安定性がない部位を音だけ鳴らしたいが故に無理に動かしてしまう事でかえって骨格のバランスが崩れてしまい、痛みが改善しない事もあります。
関節の屈曲や伸展に異常があり拘縮が強く出ている場合はしっかりとその可動制限を取らなければならない為、矯正をすることで詰まっていたリンパなどが一気に流れ「バキバキッ」と音が鳴る事があります。
しかしそれは結果として「鳴った」だけであって、施術の成功の有無を見極めるものでは決してありません。
大切なのは主訴の痛みがきちんと取れるか、それがその場限りのスッキリ感だけに終わらないかが重要です。
カイロでケガをしてしまったというケースのほとんどは矯正部位の評価(見極め)が甘く、音だけを鳴らそうと無理に患者の体勢に負荷をかけて矯正術を行なってしまうのが原因です。
再度言いますが、音の有無は関係ありません。
カイロプラクティックで筋肉を痛めてしまう理由
施術をされた後に矯正部位に痛みを訴えられる患者さんがいます。
その原因は激しい矯正で関節に炎症が起こってしまったか、筋繊維を傷つけてしまったという理由が考えられます。
激しい矯正をしてしまう問題に関しては1つ上の項目で書いた通りですが、筋繊維はなぜ矯正で傷ついてしまうのでしょうか?
本来カイロは骨格のみを動かす為、筋繊維にかかる負担はほぼありません。しかし筋肉は骨に付着するので、どうしても矯正時に連動して動いてしまうのです。
なので私たちは患者さんの緊張が上手く抜けている瞬間を狙い、素早く骨格のみを矯正しなければなりません。
もちろん初めての患者さんは矯正に対して緊張をされているので、そこを上手くリラックスしてもらうのもカイロプラクターの腕の見せ所です。
筋緊張が抜けていない状態で無理に矯正をすると硬ばっている筋肉を無理に動かす事になってしまいます。
そうならないように注意していれば、痛みは出ないものなので安心して下さい。
別の矯正方法もあります
危なくないとはいえ、感覚的に徒手で矯正される感覚が苦手という方もいらっしゃいます。
そういった方にはもちろん専用の道具を使った矯正法もありますのでご安心ください。
”悪い所を治すという”ゴールは一つですが、そこに至るまでの治療法は一つではありません。
カイロはじつは神経学です
カイロと言うと主にアプローチするのが特定の筋骨格なので、そこにのみ作用するものと思われがちですが、その真髄は実は神経医学とされています。
理由を説明させていただくとまず背骨(正確には頚椎・胸椎・腰椎・仙骨からなる脊椎)には、各々の手足の筋肉などを動かす為の神経回路が出ています。
その神経が流れる経路にどんな異常があるかをカイロは細かく検査して原因を調べる事が出来ます。そしてその結果を元に矯正を施し、神経にかかっていた負担を取り除く事で症状の緩和を狙っているからなのです。
骨格の歪みを正すことにより、全身の神経の流れを正常なものにするというのがカイロの真骨頂なのです。
まとめ
私が見せて頂いている患者様の中にカイロの本場アメリカ出身の方がいらっしゃいますが、現地の現状を聞いてみると一部ではよくない噂も立っていたりするそうです。
ある地域では医師の資格を持ったカイロプラクターでも「ボーンクラッカー(骨を鳴らすだけの人)」などと揶揄されたりするそうです。
その理由の一つはたとえどんな難病でもカイロで全てが治ると豪語し、なかば無理やりその治療を押し付けてくる方がいるそうです。
果たして難病が本当にカイロで治るかは定かではないですが、それがたとえ真実でも納得していない方に強要してしまうのはよくないですね。
それはどんな分野においても当てはまることだと思います。
正しく扱う事が出来ればそれは立派な医療に成り得ますが、正しく理解されないまま乱用してしまうとかえってケガさせてしまったり、良くない誤解を生んでしまう恐れがあります。
もちろんそういった悪い話は極一部の中での出来事ではありますが、「カイロって何だか怖い。良くない噂もある」そういう知識を持ってしまっている方がいるのは事実です。
なので私たちは施術をする際は問診の際にしっかりとカイロとはどういうものなのか、なぜその行為が患者様にとって必要なのかをきちんと説明できるよう心がけています。
私自身初めてカイロを受ける時は怖くて体が緊張したものです 笑
ですのでなにか不安があれば気にせずどんどん質問してくださいね。
カイロプラクティックがあなたの悩みを解決できる治療法であることを切に願っております。