あなたの便秘解消法はそれで大丈夫?便秘の種類によって方法は変わります!

こんにちは、浦安駅前整体院の長谷川です。

今回は便秘が中々改善できない方にお話したいコラムとなっております。

よく慢性的な酷い便秘にお悩みの方から聞く話には共通点があります。


・薬を飲まないと便が出ない。効果の強い薬をずっと飲んでいる

・食物繊維が良いと聞いたから食べてみたら余計に酷くなった


一見、便秘というと単に便が腸内で詰まっているだけと捉えがちですが、その詰まってしまう理由にもいくつか原因が存在します。

食物繊維が足りないというのももちろん理由の一つにはあたりますが、もし自分の便秘の理由が食物繊維不足だけではなかったら・・・?

頑張って食べていた食物繊維がかえって便秘を悪化させてしまっていたかもしれません。

なので便秘のケアをする際は、自分がどんなタイプの便秘なのか把握する事が大切なのです。

「便秘の定義」

便秘の定義は一般に3~5日に一回しか便が出ない事、または1週間以上便が出ない状態を言いますが、一言に便秘と言っても様々なタイプがあり治療には様々な角度からのアプローチが必要となります。

中には1~2日に一回の排便があっても便の出が悪かったり、便自体の状態も良くなければ腸内環境の不調を疑わなければならず、改善を考える必要があります。

「便秘が身体にもたらす悪影響」

 

本来老廃物として外に出ていくべき便が長く腸内に残ると、身体の毒となって様々な悪影響をもたらします。


肌あれ・吹き出もの/イライラ・不快感

肩こり・腰痛/だるさ・疲労感

腹痛・お腹の張り・食欲低下/痔

高脂血症/動脈硬化/糖尿病


腸は食べ物を消化するだけでなく、「免疫機能」や「代謝」を行う上でも重要な器官です。腸内に便が溜まるという事は消化や吸収に負担をかけているということ。生活習慣病のリスクにもなるので、腸内環境は大切にしましょう。

「西洋学的に診る便秘の種類」

まずは西洋医学の観点から便秘の原因をみてみましょう。

これには大きく分けて3つの原因があります。


弛緩性便秘

大腸のぜん動運動が低下し、内容物をスムーズに送り出すことができなくなっている状態です。

大腸の緊張低下や運動不足などによって起こり、お腹が張る・食欲の低下・便意をあまり感じないなどの症状が起こります。

筋力が衰え大腸が本来の役目を果たせなくなっているのが原因とされ、腸の運動が弱くなっているタイプです。


直腸性便秘

排便のリズムの乱れにより、便が直腸にたどり着いても便意が起こらない状態です。

日常生活内で便意を我慢してしまう人に多く、直腸の神経が鈍くなってしまいます。

直腸内に大量に便がたまって水分が吸収されるので、硬くなった便が蓋をした状態になっているのです。


痙攣(けいれん)性便秘

大腸が緊張して収縮し、内容物の通過と排便に障害が起こっている状態です。

それによりぜん動運動が強くなり腸がけいれんを起こし、便がスムーズに送られなくなります。

職場や家庭などでストレスが多く、リラックス出来ず常に緊張が抜けない人にみられます。

若い方に多くみられ、ストレスによる自律神経が乱れが大腸を過敏にしているのです。


以上で挙げた3つのように、腸自体の働きが悪くて起こる便秘もあれば、神経の働きが乱れて起こる便秘もあります。

結果だけみれば便が出にくいという状態で統一して見られますが、その元の原因を見ると違いがちゃんとあるのです。

「東洋医学的に診る便秘」

ではなぜ腸の働きが悪くなってしまったのでしょうか。

西洋医学では一概にストレスや自律神経の失調と謳いますが、東洋医学では腸の排泄機能の低下や失調の原因を多岐にわたり考えます。

また症状自体のみを診るのではなくその人自身の体質も重視する医学です。

例えば出る便が硬く乾燥しているか、それとも便の硬さが一定せず軟便になったりしていないか。

便秘と下痢を繰り返したり、コロコロとした兎糞状の便が出ていないか。

同じ便秘でも出る便の状態を診ることにより、その人がどんな体質か知ることが出来るのです。

貧血しやすい人か、冷え性にお悩みの人か。または体が火照りやすく暑がりの人かを体質で見極める事により、その人に合った便秘の根本的な治療を行うことが出来ます。

「生活習慣を変えよう」

便秘の予防・解消には、生活の改善が大切です。

規則正しい生活を心がけ、朝食をしっかり摂って腸の働きを活発にし、余裕をもって排便する習慣をつけましょう。

また、軽く汗ばむくらいの運動には、自律神経をリセットして腸の働きを整える効果や、ストレスをコントロールする効果が確認されています。

自分に合う方法をいくつか選んで行い、便秘を改善しましょう!

・食物繊維と乳酸菌が便秘にオススメ!

食物繊維は水分を吸収して便を軟らかくしたり、便のかさを増やして腸を刺激し、ぜん動運動を活発にしたり、有害物質の排出を促す働きがあります。

摂取エネルギー100キロカロリーにつき1グラムを目安に、毎日の食事で摂るように心がけましょう。

また食物繊維には2種類あり、野菜などに多く含まれる不溶性食物繊維と海藻類などに多く含まれる水溶性食物繊維があります。

不溶性は主に便の量を増やす役割があり、水溶性は便を出しやすくする役割がります。

良く聞くのが便秘に食物繊維が良いと聞いて野菜や玄米ばかりを食べて余計に出にくくなったという話ですが、これは突き詰めると水溶性食物繊維が足りていなかったという事が多々ありました。

量ばかり増やしても腸自体の働きがよくなければかえって逆効果になる事もあるのです。

なのでその動きを良くするために、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることも大切です。

善玉菌の代表である乳酸菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料のほか、しょうゆやみそ、漬け物などにも含まれます。

出来れば動物性ではなく、植物性の乳酸菌を積極的に摂ってあげたいですね。

・ビタミン群を摂ろう!

緑黄色野菜や豆類、ナッツ類、いも類などは、ビタミンEやビタミンB群が多く、食物繊維も豊富で便秘の予防・解消のためのおすすめ食材です。

ビタミンEとビタミンB群には次のような作用があります。

・ビタミンE…腸の運動をコントロールする自律神経を整える作用や、血行をよくする作用があり、腸をイキイキ活動させるのに役立ちます。

・ビタミンB群…パントテン酸やビタミンB1も自律神経(副交感神経)を刺激して、腸のぜん動運動を高める働きがあります。

・水分補給をしよう!

水分不足により便が硬くなり腸内で移動しにくくなります。

1日に1.5リットル以上を目安に、しっかり補給しましょう。

朝起きてすぐに水か炭酸水(無糖)をコップ1杯飲むと、腸が刺激されて動きがよくなり、便意が起こりやすくなります。

「腸内環境の改善」

近年、日本の食生活は「飽食の時代」へと移り変わりました。

食品添加物のたっぷり含まれた食事。ジャンクフードの過酸化脂質、お菓子に含まれるトランス脂肪酸、カロリーの高い砂糖たっぷりのデザート・・・こういった日常生活の飽食は日々私たちの腸内環境を汚し、体内に毒素(有害物質)を蓄積し、美肌やダイエットの大敵となっているのです。

「残留農薬・有害金属(水銀)・遺伝子組み換え食品・環境ホルモン・放射性物質・硝酸性窒素」

これら多くの有害物質が蔓延し、食事を通して私たちの体内に運ばれているのが現状です。

このため、消化器官の働きに必要な働きのほとんどが消化のために使われ続け、臓器自体の代謝や免疫機能がどんどん落ち続けてしまっているのです。

今一度食生活を見直し、本来の正しい食生活リズムを取り戻してあげたいですね。

「まとめ」

いかがでしたでしょうか?

正直書きたいことはまだまだ沢山あり、全然伝えたりないです(笑)

実は私自身便秘というのとは無縁で逆に下しやすいタイプなので、これをお読みになられるような便秘にお悩みの方達とはまた逆の悩みを持つのですが、やはり臨床の現場では便秘にお悩みの女性の方を多く診てきました。

最近では男性の便秘も珍しくありません…

鍼灸治療やマッサージなどをすることで「治療の後、スッキリ出ました」と報告してくれる方は確かに多いのですが、やはりその時だけ。という印象を強く感じます。

しかし運動やトレーニングを始めることで、便秘に悩まなくなったという方をパーソナルトレーナーの立場としてはより多く見てきました。

病変などによる治療を必要とする腸内疾患に対してはそれこそ鍼灸治療などが必要ですが、多くは日常生活の改善だけで解決する便秘が多いのです。

ぜひ一度ご相談してみて下さい。

薬を頼らない生活を一緒に目指しましょう!!

この記事を書いたスタッフ

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