・相談内容
「ここ最近首がずっと痛く、この前整形外科に行ってレントゲンを撮りました。
整形外科ではストレートネックだからしかたないと言われ、
その日は電気治療をして湿布薬をもらい帰宅しました。
夜寝るくらいまでは楽だったのですが、
また朝起きたら首が痛く仕事に行くのが億劫になります。
仕事はデスクワークで夕方位になると座っているのが辛いくらい首が痛いです。
痛み始めてからだんだんと症状が強くなっています」
この男性は仕事で長時間椅子に座ってパソコンを使っている事により、慢性的な首の痛みを感じていたそうです。
よくリラクゼーションなどにも行って首肩の緊張をほぐしてもらうようですが、やはり仕事をしているうちにまた痛み出してしまうそうです。
長時間のデスクワークやスマホの普及により、頚椎の生理的弯曲(元々ある首の骨のクッション機能)がなくなってしまい、いわゆる”ストレートネック”と診断される人が本当に増えたと思います。
目次
治療院で実際に行った治療
首は前彎と言って横から見たときに前側にカーブを描いていなければならないのですが、やはりこの方の首の状態を診ると前彎が消失状態にありました。
それにより首周辺の筋肉が過緊張を起こしているため、筋肉を弛緩させる為にマッサージをする事はとても大切です。
しかしストレートネックによる首肩凝りや頭痛は頚椎(首の骨)が真っすぐになってしまっているのが原因なので、骨格へのアプローチを重要視しなければなりません。
なのでこの男性の施術は首の筋肉の緊張を取るのと同時に、真っすぐになってしまい消失してしまった首の骨の前彎をつけるように矯正しました。
その後、仕事中の症状は以前より出なくなってきましたが、長時間仕事をしている事によりストレートネックになりやすくなってしまうので、今でも定期的に首の前彎をつけるように調整しています。
ストレートネックは単なる首や肩の痛みやコリだけでなく、酷くなると頭痛・吐き気・ふらつき感を感じる方も少なくありません。
なるべく長時間パソコンやスマホなどの画面を見続けないようにするのと共に、首の緊張を自分でも緩和出来るようにストレッチや運動を定期的に行って頂けたらと説明しました。
まとめ
首・肩凝り、腰痛などの慢性的な疼痛はその原因となる生活環境が改善されない限りは全く痛みが無くなるという事は難しいです。
その為、定期的にストレートネックにならないように予防していく事はもちろん大切ですが、ただそれだけでは「痛いから施術を受ける→痛みが減るが1週間くらいで元に戻る→また施術を受ける」と治療のいたちごっこになってしまうので、そうならない為にご自身で仕事中の姿勢や運動習慣なども気を付けて頂いて、最終的に月に1度程度の体のケアで私生活に支障が出ないレベルまでこの症状を緩和させたいですね。
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