相談内容
「首や肩の痛みがずっと取れなくて、最初に整形外科に行きました。
レントゲンを撮ったのですが、特にどこも悪くないと言われ
”筋力が足りないから筋肉を付けなさい”と言われました。
なので電器治療などもしながら1年程リハビリにも通いましたが、
続けても効果が見られなかったので
場所を変えてみようと思い、こちらに来ました」
それ・・・骨格の歪みのせいです!
僕らも施術の際に「疲れない様にする為に運動して体力をつけたり筋力をつけるのも良いですよ」などと良くお話します。
しかしただ闇雲にトレーニングをすれば良いという訳でもありません。
結果から先にお話させて頂くと、この女性は2~3回程の施術で首や肩の痛みが解消されました。
ではなぜ女性は1年も通い続けた治療やリハビリで良くならなかったのでしょうか?
そのお話を今回はさせて頂きます。
目次
ストレートネックによる可動域の減少
僕らは良く「マッサージだけだとダメだ」とか言って何かにつけて「カイロプラクティックが必要なんです」的な事を話していますが・・・(笑)
今回もその骨格の歪みが原因により、せっかく頑張ってたリハビリなどの効果が出辛い状態となっていました。
触診をしてみると、その女性は頸椎の彎曲が減少し更に関節の可動域もほぼないと言う程ストレートなストレートネックだったのです!
それにつられ胸椎も彎曲の減少、可動域の制限が強く出ていました。このように一つ身体のどこかに歪みがあると、近接する部位も影響を受けて歪みが出てしまう場合が多いです。
この女性の場合は首の歪みが強く、上半身の方までその影響が強く出ていたんですね。
これだとせっかく頑張って動かそうとしていても、関節自体が動いてくれないので筋肉自体の運動も制限されてしまいます。
関節がしっかり動いてくれないと、筋肉も動いてくれないのです。
治療院で実際に行った施術
今回は筋肉に対するアプローチは特にせずに頸椎と胸椎の歪みを取り、また動きのバランスを取るようにも調整しました。
それと1番可動制限が強く見られる部位に対するストレッチを施し、それを家でも行ってもらうようにお話させて頂きました。
それから2〜3回程の施術で気になっていた痛みはなくなったそうです。良かったですね。
まとめ
姿勢が悪い・肩の高さや足の長さが左右で違う・背骨の側彎。色々な事をまとめて”歪み”と一言で説明していますが、この歪みにより様々な悪影響が身体に起こります。
例えばヘルニアなどによる痺れなどの神経症状、筋力低下、仙骨と仙腸関節の離解による激しい痛み、もちろん首肩凝りや腰痛の原因にもなります。
今回来られた女性は華奢な体格で筋力テストをしてみてもあまり筋量のないタイプではありました。
特に大きな痛みの原因が見当たらない場合、筋肉量を増やして痛みなどの予防をする事は決して間違いではありません。
でもやっている事に成果が出ていなければいくら続けていても良い結果は出ませんし、逆にきちんとアプローチ出来ればすぐに良い結果が出るようにもなります。
治療院によっても、施術の方向性や何を重視して治療するかには個性があるようにも感じられます。
それを単純に合う合わないだけで済ませてもいけないような気もしますが、1番大切なのは患者さんの身体の痛みが取れる事なので、通ってて「あんま成果出ないな…」と疑問に思われるような事があれば違う視野を持ってみても良いかもしれないですね。
もちろんそうならないように広い視野を持ち、どんな症状もきちんと診れる施術家に僕らはならないといけませんね…汗
頑張りたいと思います!