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ジャンパー膝ってなに?

~ひざのお皿の下が痛いときに知っておきたいこと~

01ジャンパー膝ってなに?

「ジャンパー膝(ジャンパーズ・ニー)」は、膝のお皿のすぐ下あたりが痛くなるスポーツ障害です。
正式には「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」といいます。

ひざのお皿(膝蓋骨)から、すねの骨(脛骨)につながる「膝蓋腱(しつがいけん)」というすじがあります。
ジャンプや走る動作を繰り返すことで、この膝蓋腱が引っ張られ、炎症を起こして痛くなるのが「ジャンパー膝」です。

ジャンプ(Jump)が原因になることが多いので「ジャンパー膝」と呼ばれていますが、実際にはジャンプだけでなく、走る・止まる・方向転換などの動作も大きく関係します。

02どんな子どもがなりやすいの?

ジャンパー膝は、以下のような子どもによく見られます。

  • 10歳〜高校生くらいの成長期
  • 男の子に多い(女子もなることがあります)
  • バスケットボール、バレーボール、サッカー、陸上、野球などジャンプやダッシュをよく行う競技
  • 練習量が多く、疲労がたまりやすい
  • 太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬い・筋力が弱い

特に成長期の子どもは、骨が急激に伸びることで、筋肉や腱とのバランスが崩れやすく、ひざに大きな負担がかかるため、ジャンパー膝になりやすいのです。

03どんな症状が出るの?

ジャンパー膝の代表的な症状は次のとおりです

  • ひざのお皿の下が押すと痛い
  • ジャンプしたとき、着地したとき、走ったときにズキッと痛む
  • しゃがんだり階段を下りるときに痛い
  • 軽いときは運動後だけ痛いが、重くなると歩くだけでも痛い
  • 放っておくと慢性的な痛みに変わることがある

はじめは「なんとなく痛い」という違和感から始まりますが、がまんして運動を続けるとどんどん悪化してしまいます。

04どうしてジャンパー膝になるの?

ジャンパー膝の原因は「膝蓋腱にかかる繰り返しの負担」です。

ジャンプやダッシュでは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が縮んで、ひざをまっすぐ伸ばす力を出します。
このとき、筋肉の力が膝蓋腱を通じてひざに伝わります。

しかし、硬い床、急な練習増加、柔軟性不足、姿勢不良、成長期特有のアンバランスな体の使い方などにより、膝蓋腱に過剰な負荷がかかり、炎症や小さな傷ができてしまうのです。

05医療機関ではどう診断されるの?

整形外科を受診すると、次のような診察が行われます

  • 問診や動作の確認テスト。(ジャンプ・しゃがみ込み・階段の昇降など)
  • 超音波(エコー)検査やMRIを使って腱の状態を確認することもあります

特に腱が厚くなっていたり、血流が増えていたりする場合は慢性化のサインです。

06治療法は?どのくらいで良くなるの?

ジャンパー膝は、早期に気づいて正しく治療すれば回復できます。

【治療のステップ】

時期 内容
急性期(痛みが強い時期) スポーツ活動を一時中止。痛みがある部位を冷やし、安静にする。
回復期 痛みが減ってきたら、ストレッチや筋トレを始める。特に太ももの柔軟性を高める。※1
再開期 フォームの修正、テーピングやサポーターの使用、負荷の調整をしながら競技復帰。

※1回復期に太ももの柔軟性を高めておくことはとても大切となります。
今後運動などを続けていく中で、太ももの柔軟性は膝痛だけでなく腰痛などの他の疾患などの原因にもかかわるため、このケガを期にしっかりとケアをしておくことで今後のケガのリスクが軽減されます。

07予防するにはどうしたらいいの?

ジャンパー膝の予防には「柔軟性と筋力のバランスを整えること」が大切です。

【予防のポイント】

① 太もものストレッチを習慣化
• 特に「大腿四頭筋(前もも)」と「ハムストリング(裏もも)」をよく伸ばす
• 練習の前後や風呂上がりなどに毎日行う
② 筋力トレーニング
• 体幹・お尻・ももの筋力をバランスよく鍛える
• スクワットや体幹トレーニングがおすすめ
③ 正しいジャンプ・着地のフォームを身につける
• 膝を曲げずにドスンと着地するのは危険!
• 柔らかく着地して、膝にやさしい使い方を意識する
④適切な練習量と休養
• 週に1〜2日は「完全休養日」を設ける
• 練習後のアイシングでひざの疲労をとる
⑤ 靴や環境の見直し
• クッション性のあるシューズやインソールを選ぶ
• 硬い床ではマットなどで対策する

POINTここがポイント

今までジャンパー膝になる原因や予防法などをお話してきましたが、基本的には練習後は使った筋肉を緩めて休ませる。これがとても重要なのです。
もともと運動前のストレッチはしっかりと行っても練習後のクールダウンに時間をじかける方は少ないですね。
そして、なかなかハードな運動部を行っている方は疲れて帰ってゆっくりとセルフケアを行うことは正直難しいです。
疲労の蓄積によって症状が出てしまうのでどのように疲労を軽減させることが出来るかが課題となります。
ご自身でのケアが難しい方は是非当院のジュニアカイロプラクティック施術で日々の体の調整を行い、ジャンパー膝になりにくい体にしていくことをおススメ致します。

08保護者の方へ

ジャンパー膝は、成長期のスポーツ障害の中でも見逃されやすいケガです。
なぜなら、最初は痛みが軽く、「頑張れば何とかなる」と思ってしまいやすいからです。

でも、痛みがあるまま練習を続けると、腱に小さな断裂や変性が起こり、治るまでに数ヶ月以上かかる慢性障害に進行することもあります。

お子さんが次のようなサインを見せたら、注意して見守りましょう。

  • 「ひざの下が痛い」と言う
  • しゃがむ・ジャンプを避ける
  • 階段の上り下りを嫌がる
  • 練習後にひざを冷やしている

「頑張らないといけない」と無理している場合も多いため、「痛いなら休んでもいいよ」と安心して言える環境をつくってあげてください。

おわりに

ジャンパー膝は、スポーツに打ち込む子どもたちにとって「努力の証」ともいえるケガです。
でも、正しい知識を持ち、早めに気づいてケアすることで、長く楽しくスポーツを続けることができます。

ひざの痛みは、体からの大切なサイン。
無理せず、焦らず、親子や指導者といっしょに成長を見守っていくことが、競技人生をより豊かにしてくれるはずです。

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