「シンスプリント」とは、すねの内側が痛くなるスポーツ障害です。
正式には「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」と呼ばれます。
すねの骨(脛骨)のまわりには「骨膜(こつまく)」という膜があります。
この骨膜が、走る・跳ぶといった動作をたくさん繰り返すことで炎症を起こして痛みが出るのが、シンスプリントです。
名前は難しそうですが、部活やクラブ活動で一生けんめい走っている子どもたちによくあるケガの一つです。
~すねの内側が痛い…それは「頑張りすぎ」のサインかも~
「シンスプリント」とは、すねの内側が痛くなるスポーツ障害です。
正式には「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」と呼ばれます。
すねの骨(脛骨)のまわりには「骨膜(こつまく)」という膜があります。
この骨膜が、走る・跳ぶといった動作をたくさん繰り返すことで炎症を起こして痛みが出るのが、シンスプリントです。
名前は難しそうですが、部活やクラブ活動で一生けんめい走っている子どもたちによくあるケガの一つです。

シンスプリントは、以下のような特徴のある小中学生に多く見られます。

「運動量の増加 × 柔軟性・筋力不足 × 成長期」この3つが重なると、シンスプリントになりやすくなります。
シンスプリントになると、次のような症状が見られます。
この痛みを放っておくと、「疲労骨折」に進行してしまうこともあるので注意が必要です。
運動をすると、足の筋肉(特に後脛骨筋など)がすねの骨を引っ張るように使われます。
使いすぎや筋肉の柔軟性不足があると、この引っ張る力が骨の表面(骨膜)に強く加わり続け、炎症が起きるのです。
成長期の子どもは、骨が伸びるスピードに筋肉の成長が追いつかず、筋肉が突っ張りやすい状態です。
そこに走り込みやジャンプの連続が加わることで、すねの内側に負担がかかり、痛みが出てしまいます。
医療機関ではどう診断されるの?
※シンスプリントはレントゲンでは写らないことも多く、痛みの場所や症状で診断されることが一般的です。
シンスプリントの治療には、「運動を休むこと」が何より大切です。
早めに適切な対応をすれば、1〜2週間ほどで改善することもあります。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 急性期(痛みが強い時期) | 運動を休止。すねを冷やす(アイシング)と痛みが和らぐ。湿布や消炎鎮痛剤の処方もあります。 |
| 回復期 | ストレッチや軽い体幹トレーニングを開始。特にふくらはぎ、アキレス腱、太ももの柔軟性を高める。 |
| 再開期 | 痛みがなくなってから、少しずつ運動を再開。走る距離やスピードをゆっくり戻す。 |
※無理して復帰すると、症状が再発しやすく、疲労骨折へと進行するおそれもあるため注意が必要です。
シンスプリントは「予防」がとても大切な障害です。
普段からの体のケアや練習の管理で、十分に防ぐことができます。
POINTここがポイントシンスプリントでご来院される方の体を診てみると体の硬さが一番にあげられます。
そして学生特有の使い過ぎにも関わらずケアが足りません。
体の柔軟性を高める上で筋肉だけに注目が集まりがちですが、筋肉は骨に付着するため、関節の可動域がとても重要となります。
そして骨格のバランスが悪いことにより更に症状が悪化しやすくなります。
なかなか改善しないシンスプリントには、ジュニアカイロプラクティック施術で関節の歪み及び可動域、そして筋肉の柔軟性を高めていくことで回復が早くなり、再発防止にもなります。
大会が近くなるとどうしても練習量が増えるため大会前にケガで来られる方も多くいます。普段から痛みのない体を作りパフォーマンスを高めていくことがとても大切です。
シンスプリントは「頑張りすぎ」のサインとして現れることが多い障害です。
部活や試合を休むのは、子どもにとって大きな勇気が必要です。
だからこそ、保護者の皆さんが次のように寄り添ってあげることが重要です。
また、痛みを言い出しづらい性格の子も多いので、
など、普段の様子から小さな変化を見つけてあげることも大切です。
シンスプリントは、「スポーツ頑張ってる証」でもある障害ですが、痛みをがまんして続けてしまうと、大きなケガにつながってしまいます。
「体からのSOSをきちんと受け取ること」
「休む勇気を持つこと」
これもスポーツ選手としてとても大事な力です。
子どもたちが、ケガに悩まず長く楽しく運動を続けられるように、親子で一緒に体を大切にしていきましょう。